初めて見たマニキュア
皆さんは、初めてのネイルのことを覚えていますか? 私が初めてマニキュアを見たのは、11歳の夏休み。おつかいを頼まれて薬局へ行ったときのことです。お母さんに頼まれたバンドエイドを持ってレジへ並んだ私は、キラキラと光る金色のキャップが付いた小さなビンを見つけました。
かわいい!これ何だろう?
その透明のビンには、薄いピンク色の液体が入っていました。
私があまりにチラチラと見ていたので、私のことを良く知っている薬剤師のお姉さんは「ほら、じゃあこれあげるね」とやさしく私に言いました。綺麗なパールピンク色で、Mavala(マヴァラ) というブランドのマニキュア。私は人生で初めてマニキュアを見たので、まるで宝物を手に入れたかのような気分で家に帰りました。もちろん、お母さんには内緒・・・。私はこの日、枕の下にマニキュアを隠して寝ました。
マニキュアの塗り方と剥がし方
次の日、私は親友の家族と一緒に、フランス中部のオーベルニュ地方までバカンスに行きました。そこは親友の家族の別荘で、彼女のご両親や3人の兄妹も、私のことをやさしく迎え入れてくれました。夏休みでバカンス、そして、お母さんもお父さんもここにいません。私はさっそく、前の日に手に入れたばかりの「宝物のマニキュア」を親友の彼女に見せました。
すごい!じゃあ塗ってみよう!
私たちは正しいマニキュアの塗り方を知らないので、塗ってみると爪の周りに大きくはみ出てしまいました。でも、私たちは気にしません! パールのようにキラキラと輝いたネイルは、まるで魔法のように綺麗でした。初めてのマニキュアで、私たちは凄く大人になったような気分だったのです。
数日後・・・剥がし方が分からない!
数日たつと、私たちのマニキュアは剥げてきて少し汚くなってしまいました。でも、私たちは2人ともマニキュアの正しい剥がし方を知りません。親友の彼女は、前歯でケズって剥がすことを思いつきましたが、私はその方法が好きではないです。
けれども幸いなことに、彼女の別荘へは、ときどき英語を教えにきてくれる大学生のお姉さんがいました。私たちが初めてのネイルの悩みを話すと、お姉さんはその話をやさしく笑顔で聞いてくれたので、ホッとしました。
お姉さんは、バッグからコットンと除光液を取り出すと、私のマニキュアをきれいに剥がしてくれました。このお姉さんはマニキュアのことをとても良く知っていたので、私はたくさん質問をします。お姉さんは、マニキュアの正しい塗り方と、正しい剥がし方を教えてくれました。
マニキュアを爪に直接塗るのは絶対にダメ! ベースコートを塗ってからマニキュアをして、そのうえにトップコートを塗るのよ。
夏休みの終わる頃、バカンスから帰ってきた私は、お小遣いで小さなマニキュア専用バッグをつくりました。バッグの中は、あのパールピンク色の初めてのマニキュア、ベースコート、トップコート、そしてネイルファイルに除光液! 私はこの手作りのマニキュア専用バッグが大好きで、どこへ行くときにも持ち歩いていました。
初めてのネイルの思い出と今の私
今の私は、驚いたことにマニキュアを使ったイラスト作家! ネイルアートを楽しむ時間より、イラストを描いている時間が長くなりました。でも、マニキュアやネイルアートが大好きなのは、今も同じです。Kukukita という名前でアーティスト活動をしているのも、バリ島の公用語であるインドネシア語で「私たちのネイル」という意味があるからなんです。皆さん、知っていましたか?
最近、Kukukita の Facebook ファンページ をつくりました。まだブログに登場していないイラストも投稿しているので、もし良かったらぜひ見てみてください! かわいいイラストが好きな人、英語やフランス語の勉強をしている人にも見てほしいです。もし良かったら、いいね!シェアもしてください。応援をお願いします。