フランス結婚式!「パリ16区役所」での誓いと花嫁のブーケトス

フランス・パリ16区役所での結婚式

12月22日の月曜日、ついに待っていたこの日が来ました! フランスでの結婚式の当日、私たちは朝早くに起きて準備をしました。私がウェディングドレスを着るのを手伝うため、私のいとこも家まで来てくれました。

フランスでは、住んでいる地域の区役所で結婚式をします。私の家から区役所まではそんなに遠くないですが、私とあむーるは、車で移動しました。車は、私のお兄さんが運転するベンツです。昔から仲の良い友達のお父さんが、レンタカーの会社をしていて、私たちの結婚式のために準備してくれました。

これは、私の1つ目のウェディングドレスです。バレリーナスタイルで、ショート丈のウェディングドレス! 私は区役所での結婚式のために、インターネットで買った ロングベール付きのウェディングドレス の他に、もう1つ別のウェディングドレスを準備したのです。

結婚式で花嫁が身に付ける4つの 「古いもの」 「新しいもの」 「借りたもの」 「青いもの」

10時くらいに区役所へ着くと、もう何人かの友達や親戚が来ていました。結婚式が始まるまで、まだ30分くらい時間があるので、私たちは写真を撮ったり、久しぶりに会う友達たちと話をしたりして待ちました。あむーるは、前の週からあまり寝られなくて、真っ赤な両目をしていました。

私たちの時間になって名前を呼ばれると、皆で、区役所の中にあるセレモニーホールに移動しました。セレモニーホールはとても綺麗で、私たちは整列された椅子の1番前に座ります。しばらくすると、副区長さんが出てきました。私の妹のエレンは、「えー! 私の中学の時の歴史の先生!」と言いました。とても楽しいです。

フランスのパリ16区役所で結婚式

副区長さんは、まず結婚についてのスピーチをします。法律的にどういうものであるか、愛とはどういうものであるか、というお話をされ、フランスの有名な2人の作家「マルセル・プルースト」と「オノレ・ド・バルザック」の言葉を引用されたあと、私たちに祝福の言葉をくださりました。

最後に、先にあむーる、そして私の順番で、結婚への誓いが尋ねられました。2人が「Oui!」と返事したあと、キスをして、お互いに結婚指輪をはめます。このあとは、私とあむーるが結婚の証明書にサインをして、2人ずつの証人もサインをします。

結婚式、愛の誓いに 「はい」 と答える2人

すべてが終わると、副区長さんは、私たちに家族手帳の Livret de famille を渡してくれました。そして「子どものページは8ページまでですが、これは追加することができますよ!」と、ユーモアのあるジョークを言いました。

セレモニーホールでの結婚式が終わると、私たちは、家族や友達のあと、1番最後に区役所を出ます。すると、たくさんの拍手とシャボン玉が私たちを待っていました。これはサプライズの演出! 私たちは、まるでおとぎ話の中にいるみたいでした。

新郎と新婦を出迎えるシャボン玉のサプライズ

それから、私たちは「花嫁のブーケ」を投げるためにトロカデロ広場へ行きました。私のブーケは、ピンク色の品種の薔薇、「イヴ・ピアッチェ」と「ミミ・エデン」という2つだけで作られていて、とてもいい香りのする、美しいブーケです。

私の女友達たちは、エッフェルタワーの前に並びました。あむーるが「危ないから、変なところに投げないで!」と言ったので、私は、ドキドキしながらブーケを後ろに投げました。するとなんと、ブーケを掴んだのは、私の妹のエレンでした!

トロカデロ広場、エッフェル塔の前でのブーケトス

フランスでの結婚式を終えて

フランスの風習では、花嫁は結婚式で4つの「何か古いもの Quelque chose de vieux」「何か新しいもの Quelque chose de neuf」「何か借りたもの Quelque chose d’emprunté」「何か青いもの Quelque chose de bleu」を身につけます。

私が選んだ何か古いものは、お母さんから貰った白のケープ。新しいものは、銀色の髪飾り。借りたものは、いとこのピンク色の口紅。青いものは、毛糸の手袋でした。それぞれイラストの中にも登場しているので、服装から探してみてください。

結婚式の日のお話とイラストは、まだまだ続きます。フランスの結婚式その2では、「フォーシーズンズ・ホテルでの披露宴パーティー」について、その3では「ホームパーティーで起こった楽しい出来事」について更新する予定です。お楽しみに!

ピンク色の品種の薔薇、「イヴ・ピアッチェ」と「ミミ・エデン」 のブーケ