ネイルを使うイラスト作家 Kukukita 誕生秘話

マニキュアとネイルアートが大好き！

日本に住み始めて、私はネイルアートの虜になりました。フランスと日本では、実はマニキュアの仕方が全然違います。フランスでは、１つの色を塗ることがほとんど。それから、私は日本のネイルアートがすぐに好きになりました。ネイルアートの雑誌を読んだり、インターネットで検索したりして、自分でいろいろなデザインのネイルをやってみました。

マニキュアイラストの原点＝手描きのネイルアート

色々なネイルアートを試すためにたくさんマニキュアを買ったので、ついには 60 個くらいのマニキュアが集まりました。それからマニキュア以外にも、ネイルシール、ネイルストーンもたくさんの種類が集まりました。自分でオリジナルのテクニックを試すために、スポンジや筆なども買いました。日本はネイルアート用品やかわいくて便利なものがたくさんあるから、買い物のブレーキが効かなくて大変です。

マニキュアを使ったイラストの誕生

ネイルアート用品の使い道

バリ島に引っ越しをしたあと、私はネイルアートのお店を開こうと思っていました。オリジナルのネイルアートのデザインや、自分で見出したテクニックに自信があったからです。日本からバリ島へ引っ越しをしたとき、ネイルアート用品だけで６ｋｇ分の超過料金を払いました！　でも、バリ島でお店を開くことは思った以上に大変で、やっぱり、なにか別のことができないかと考えはじめました。

$100 の元手で、楽しみながら始められるビジネスは何？

それから、本を読みました。The $100 Startup という本でした。この本を読んだあと、なにか良いアイデアを見つけようとして、あむーるに相談をしたり、お母さんに相談をしたり、バリ島でビジネスをしている人たちにも相談をしました。

多くの人に相談した結果、私はマニキュアで描いたイラスト付きの絵本を作ることにしました。下のイラストは、私がはじめて描いた絵本 The Princess of Jam からきています。これはジャムが大好きなお姫さまの物語で、イラストには水彩色鉛筆とマニキュアを使います。ピカピカ、キラキラとさせたい部分には、ネイルストーンやグリッターも使います。すべて手描きのイラストです。

イラストもストーリーもオリジナル

この主人公のお姫さまはジャムが大好き。ある日、王様が「結婚のために恋人を選びなさい」と言います。それから、お姫さまはジャムが大好きだから「料理が上手な人と結婚したい」と言います。すると、王様は候補者を集めました。８人の候補者は、ジャムを使った美味しいレシピで、一生懸命にお姫さまへアプローチします。でも、最後はちょっと意外な形でのハッピーエンド。とても楽しいお話です。

自分の好きなものを１つの形にすることが大事

私は映画や本が大好きで、想像が豊か。妄想するのも大好きです。だからフランスでは、大きなキャンバスと絵具を使って、いつも絵を描いていました。日本では小さなアパートに住んでいたので、絵が描けません。私は自分を表現するために、手描きのネイルアートをはじめました。そして、バリ島では、マニキュアを使ったオリジナルイラストの絵本になりました。

いろいろな依頼を引き受けることに

ファンになってくれた人がイラストを依頼してくれる

１ヶ月も掛かって描いた１冊目の絵本 The Princess of Jam は、ビジネスの相談をしていた人のお店がジャム屋さんだったので、そこで売ってもらいました。あむーるが Kukukita のホームページを作ってくれて、Facebook でも少しずつファンの人が増えてきました！

A4 ポスター、Tシャツのロゴ、新聞のイラスト

マニキュアを使ったイラストを Facebook にも投稿していると、たくさんの人が「いいね！」をしてくれるので、毎週、自分の描いたイラストやコミックなどを投稿しました。すると、ファンの人が A4 ポスター、Tシャツのロゴなど色々と依頼してくれるようになりました。さらに、La Gazette de Bali というバリ島にあるローカルフランス紙の新聞社から連絡がきて、あむーると一緒にインタビューも受けました。

このインタビューでマニキュアを使うユニークなイラスト作家として紹介されたあと、私は La Gazette de Bali で、イラストの担当になりました。私はフランスでジャーナリストとして働いていたこともあって、記事を書くことも依頼されました。でも、こんな風にしてまたジャーナリストになるなんて、考えてもいませんでした。